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【3日でできる五線紙なしの作曲法】第3日 和音をつけてみよう

MSN産経新聞
【3日でできる五線紙なしの作曲法】第3日 和音をつけてみよう
2009.5.4 13:00 MSN産経新聞

 とにもかくにも、たった2回で16小節もある作品ができあがりました。

 ちょっと乱暴でしたが、どうやって始めるかの糸口はつかんでいただければと思います。手法は誰もが耳にしたことのある名曲と同じです。心地よい音の連なりを求めて、いろいろと探るのが楽しみです。とにかく書き始めましょう。

 さて、音楽はリズム、メロディー、ハーモニーが3要素としてあります。

 今回は節目となる部分で音を長く(2拍分)伸ばしてみましたが、基本的には同じ長さの音で作っています。楽譜に書くなら、黒い玉に旗のつかない棒がついた4分音譜(しぶおんぷ)で書くのが一番わかりやすいでしょう。4分音譜で書いた4拍子を4分の4拍子といいます。白い玉に棒がついた2分音譜で書けば2分の4拍子ですし、黒い玉と棒に右向きの旗が1つついている8分音譜のものが8分の4拍子となりますが、前者は速い曲、後者はゆっくりとしたテンポの曲に向いています。

 ハーモニーについては、伴奏のもとになる和音の付け方でさらりとお話ししてみましょう。

《音を3つ重ねて和音をつくる》

 音にはそれぞれ響きあう音の関係があります。基本となる音の隣の隣の音を重ね、さらにその音の隣の隣の音を重ねて和音を作ります。ドが一番下の基本となる音なら、レをとばした次のミ、ミの2つ隣のソを乗せて、ドミソの和音ができあがります。3つの音が重なっているので3和音といいます。



 このコーナーの第1回にドレミファの音階に1から8の番号をふりましたが、和音はその数字と同様に、IからⅦまでの和音が与えられます。

 Iの和音:ドミソ II:レファラ III:ミソシ IV:ファラド V:ソシレ VI:ラドミ VII:シレファ

 以上のようですが、少しだけ五線譜を思いだしてください。ドミソやミソシでは音が五線の横棒の上に乗っているのに対し、レファラやファラシでは線と線の間にだけ音があります。線の上にある音だけ、あるいは線と線の間にある音だけを下から順に3つ重ねただけです。

 でも同じように音を重ねながらも、I、IV、Vが明るく響くのに対し、II、III、VIは悲しい感じがします。ここがおもしろいところです。

 もしピアノなどの鍵盤があれば、よく見てください。Iのドとミ、Vのソとシなどでは、一番下の音から2番目の音の間に白鍵や黒鍵が3つあります。一方、IIのレとファ、IIIのミとソのように、間に2つしかないものは悲しい響きがします。ギターなら間にあるフレットの数と同じです。ところが、どの和音でも、一番下と一番上の音の間はいつも6つの鍵盤があり、美しく響き合います。でも悲しい感じも明るい感じも特に感じられないように思えます。

 ところで和音は音階と同様、そのままで美しい音楽素材となります。分解して並べるだけでメロディーができあがります。和音なら、ベートーベンの交響曲第3番「英雄」の第1楽章の雄渾(ゆうこん)なテーマは、作品全体を統括する和音を分解したものをそのまま使っています。音階そのままをメロディーにして名人芸とするのはモーツァルトやベートーベン、チャイコフスキーにその好例を見ることができます。


4拍子ならメロディーの2つの音を基本に

 さて、作ったメロディーに和音を付けるのは、小節の最初の音から4拍子なら2つずつに1つの和音をつけていくといいでしょう。1拍目と3拍目に1つずつよく響く和音をあてていけばいいだけです。いろいろと面倒なルールがありますが、まずは聞いていて心地よいものを自由に当てていけばいいと思います。どうしてもなら1つの音に1つの和音を当てるのもいいですし、1つの音を長く伸ばしているとき、和音だけ途中で変えるのもいいですよ。

 適当な和音を見つける目安としては、旋律に含まれる音と同じ音を持っている和音から探すと良いでしょう。1つの音とでは心地よくなくても、次つながる音と響きあうものでも大丈夫です。音階のように隣の音と並びあっている場合など、特に有効です。


 
和音にも役目がある

 メロディー区切りの役目をする音があったように、和音にも同じ役目をするものがあります。I、Vがそうです。曲の始まり、4つごとのまとまりの最後などに有用です。

 一度音を当ててみたらIVの和音はファラドをドファラ、Vの和音はシレソなどと音の順番を変えてみましょう、もっと美しく響きあってくれるはずです。

 もしVからIという並び方があれば、Vの和音にファを加えてみてください。この和音は、それぞれに音同士では響きあっているのですが、全体としては濁った音がします。そう不協和音です。



 この和音は濁った響きで落ち着かないため、安定を求めようとする気分にさせてくれます。そして落ち着く先がIの和音です。

 少し慣れてきたらIIやIIIの和音でも試してみて、どんなことが起こるが試してみてください。曲の途中で#や♭がついて別の調子にかわるきっかけを作ってくれたりもします。

 大急ぎですが、これで一応のお話はおしまいです。

 とにかく難しく考える必要は全くありません。思うままに音をつなげて、響きあう音をあてていけばいいんです。面倒な決まりにとらわれず、自由に音で遊んでみませんか。それこそ音楽ですし、音を自分の手で探ることで、以前よりもずっと音楽を愛している自分自身に気づかれることと思います。
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【3日でできる五線紙なしの作曲法】第2日 メロディーを完成させよう

MSN産経新聞
【3日でできる五線紙なしの作曲法】第2日 メロディーを完成させよう
2009.5.3 13:00 MSN産経新聞


 レドソソ ソファミレ ドH(低いシをこう表します)ファファ ファミレド

または

 レドソソ ソファミレ ミレララ ラソファミ


 きのう作曲を始めたばかりですが、それなりにおもしろそうなメロディーが出てきました。それでは続きを書くことにしましょう。


《まずは同じことを繰り返そう》

 西洋音楽は同じことを2度続け、3度目に変えて進んでいきます。せっかくできたメロディーです。もう1回繰り返してみたくなるものですし、繰り返すことで耳になじんで印象を深くすることができます。

 でも3回続けたらダメ。どんな世界でもワンパターンはいけません。同じように始まった2度目も、後ろを少し変えてみることで世界が広がっていきます。


 

最初は同じ、でも後はちょっと変えて

 それでは、レドソソ ソファミレ ミレララ ラソファミに続けてみましょう。5小節目にあたる部分は最初と全く同じでいいんじゃないでしょうか。でもその次は少しだけ変えてみましょう。

 レドソソ ソファミレ ミレララ ラソファミ

 レドソソ ソラソファ はどうでしょうか。ソの隣でうろうろしてるだけですが、新しい音楽が出てきた感じがするでしょう?

 同じことは有名なフォスターの「スワニー川」でも聞くことができます。

 リズムをちょっと書き表しにくいのですが

 ミーレドミレ ドードーラドー ソーミードー   レー

 ミーレドミレ ドードーラドー ソーミドレーレー ドー

 となっています。まったく同じ繰り返しをして最後を変えているだけです。

 そんなことに気を強くして書き進めましょう。

 書き進んだいちばん最後がファですから、またしてもファから始めて同じようにうろうろしてみましょう。同じでは芸がないので

 レドソソ ソラソファ ファラソミ とかです。

 

節目をつくる音がある

 さて、この次の小節が問題です。ここで2つ目の大きなまとまりとなります。同じことを3度は続けませんから、ここで一区切りとすると収まりが良いようです。

 それでは

 レドソソ ソラソファ ファラソミ レミドー として最後は伸ばしてみましょう。

 ここでメロディーを終えてもいい感じの収まりがありますね。

 最後をレミレーとかレミファーなんてすると、さらに続けていく感じがします。

 ここで曲が終わるわけではありませんから、どちらでも良いのですが、どうやら音には、文章では「、」や「。」に当たるような、区切りの感覚を与える役割を持ったものがあることが分かります。

 さらにはレミソー としてもおもしろいでしょう。終わっているような感じとともに先が開けていく気配もしています。いろいろと試して楽しんでください。


 それでは

 レドソソ ソファミレ ミレララ ラソファミ

 レドソソ ソラソファ ファラソミ レミドー

 といったん収めることにしてみましょう。


《3度目は思い切り変えてみる》

 同じようなことの繰り返しながら音楽はずいぶん大きくなってきました。さあ3度目です。思い切り変えてみましょう。

 でもせっかく作ったメロディーです。大事に使うために、これまでのものを元に作りかえてみましょう。

 では名曲に範をとってみましょう。またしても「運命」はいかがですか。

 ソソソ ミー(♭がついています) ファファファ レー と始まったこの作品はジャジャジャジャンのリズムを執拗(しつよう)に繰り返しますが、最初のソとミ、ファとレの音程関係をたすきがけのようにもしながら、さまざまに組み合わせていきます。

 激しいリズムが一段落すると弦楽器やフルート、クラリネットで柔和な表情の音楽が現れます。静と動の対比がベートーベンの音楽の真骨頂です。

 このときの シ(♭)ミ(♭) レミ(♭) ファド ドシ(♭) の「ソドシドミララソ」とも聞こえるやさしい音の連なりには、冒頭の激しい音楽と同じ音の並びや関係性が巧みに隠されています。

 さあ高い志とともに続きを書いてみましょう。発想を少し変えるだけで大丈夫です。


 

高い音から始めよう

 直前が低いドで終わりましたから、思い切って高い方のドからいってみましょうか。高いドをcで表すことにします。

 冒頭がレドソソと動いているのを参考に、ちょっと変えてcシソソ はどうでしょう。

 続きも最初で1つ音を上げたのを受けて、ここでも上げてみましょう。

 cシソソ d(高いレ)cララ と緊張感が高まります。

 調子に乗って高いミ(eと表します)に行って、ここらで順番に降りてみましょう。

 cシソソ dcララ edcシ ソラソー

 やはり最後は収まりのいいソを中心にしました。



最後はもう一度繰り返す

 さあ、あとは4小節で終わりです。もう一息です。

 いったん新しい音楽が始まりましたから、収めるには、また最初にもどればいいのです。

 3度目はダメだって? 1度でも違ったものが登場すれば、また使ってもいいんです。最初に戻ることで、新しい気分が始まります。

 もう新しく書くことはありません。5小節目からのものをそのまま使えば立派に完成です。ドというおしまいの気分をつくる音を使っているおかげです。


 今回は音の機能や形だけに着目して作曲を進めました。おかしな響きに聞こえるのは実のところ無視しています。発想だけをお伝えしましたので、どうぞ心地よい音の連なりを見つけて自分だけのメロディーを作ってください。
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【3日でできる五線紙なしの作曲法】第1日 まず書いてみよう

MSN産経新聞
【3日でできる五線紙なしの作曲法】第1日 まず書いてみよう
2009.5.2 13:00  MSN産経ニュース


 ゴールデンウイークは、どうお過ごしでしょうか。楽しくお出かけも良いのですが、高速料金の値下げで例年以上の渋滞が懸念される上、新型インフルエンザも…。

 そんなわけでもありませんが、いつかできたら、やってみたいと長年、思っていたことをこの機会に始めるのはいかがですか。

 音楽ならピアノが弾けたら、すてきでしょう。でも、いくら長いゴールデンウイークでも、指の鍛錬に取りかかるのが精いっぱいでしょう。

 それでは、技術的な修練の時間を必要としない作曲はいかがですか? いきなり詩を書き始めたり、俳句にでも挑戦するような感じで、どっからとりつけばいいのかなんて、思案する必要はありません。身近なことをちょいと音に置き換えて、まず書き出してみればいいんです。

 このコーナーでは楽譜を一切使いません。五線紙も、なくていいんです。小学校かそれ以前から親しんできたドレミの文字をメモする紙があれば大丈夫です。

 ただ、文字だけでは音を確認することができませんから、ハーモニカでも、縦笛でも何でもいいですから、音の出るものがあればと思います。ギターやピアノ、オルガンなどがあれば、もう言うことはありません。

 たった3日で結構です。少しだけ試してみませんか。そうすれば、あなたも作曲のおもしろさを知り、音楽をより深く愛するようになることでしょう。



《書き出しは何でもOK》

 手紙でもビジネス文書でも、書き出しに意外と苦労するものです。でも音楽は、どんなところから始めても楽しい世界が広がっていきます。今回は誕生日や記念日など、日付を使って書き始めましょう。


 

数字と音を組み合わせる

 このコーナーでは、#とか♭といった記号も使いません。ただのドレミファ…の音だけで作っていくことにします。

 まずはドレミの音階を数字に置き換えてみましょう。

 ド=1 レ=2 ミ=3 ファ=4 ソ=5

 ラ=6 シ=7 高いド(cと書くことにします)=8

 以上の通りです。音は上にも下にも、まだまだたくさんありますが、今はこれだけにしておきます。


 それではあなたの誕生日などの記念日に使う数字を音の列にしてみましょう。音階は1から8までしかありませんから、9以上の数字は1から8までの数字の組み合わせにしたり、2桁の場合は、10と1の位に分けて考えましょう。

 1月2日ならドレ

 8月11日ならば、11を5と6にすれば、cソラ

 9月19日なら、9を3と6などに置き換えてミラドミラ

 12月25日(クリスマス!)ならドレレソ なんて具合です。



 実際に音にしてみて、変な感じがしていても、今はお構いなしです。まず書いてみましょう。

 音が2つにしかならない組み合わせなら、大好きな人の誕生日を付け足してみるのは、どうでしょう。音楽の中にヒミツめいた気分がただよいます。電話番号でも車のナンバーでもいいんです。

 何とも安直な、とおしかりを受けそうですが。実はこの手法、大作曲家が手を変え品を変えて、謎のメッセージのように音楽に盛り込み、名曲を生み出してきました。バッハのつづり(BACH)をドイツ語の音名にして感動のバイオリン協奏曲が書かれましたし、ソ連時代の大作曲家、ショスタコービッチも自分の名前などを隠し言葉のようにちりばめて、体制への抵抗を示しました。男女の機微(時には男同士!)をひそかにしのばせるなど、実にたくさん隠されていたそうです。星座の並びに美しさを見つけ、その形をそのまま音譜になぞってしまった作曲家もいるくらいです。


 

「こどもの日の歌」を作ろう

 音楽には何分の何拍子なんて言い方がありました。それも面倒なので、ここでは4拍子とだけ呼ぶことにしましょう。一つの固まり(1小節)に同じ長さの4つの音を並べるだけで4拍子になります。

 それでは例として、平成21年5月5日を音の列にして第1小節を書くことにします。

 レドソソ となります。

 何と、もう最初の部分ができてしまいました。どこか不思議な気分ですが、それなりに美しい始まりじゃありませんか。3つの音の組みせなら、4つめは自分の好きな音でいいんです。迷うって? それが楽しいんです。


同じ音で続けよう

 では第2小節を書いてみましょう。ここも思案のしどころですが、最後がソで終わっていますから、同じ音で書き始めましょう。ベートーベンの第九だって、ドーレミと聞こえる音型で始まって、ミレドシと続いています。

 じゃあ、そのまんまいただきましょう。盗作なんかじゃありませんよ。モーツァルトなんか小林秀雄の評論のように模倣(もほう)の天才でした。

 レドソソ ソファミレ です。これで2小節目もできました。


《4小節がひとまとまり》

 もう2小節でひと段落です。メロディーを構成する最初のひとかたまりが、実は4つの小節でできあがっています。

 ジャジャジャジャーンの「運命」もベートーベンの名作ですが、このテーマは、後ろが少し引き伸ばされて実質上、4つの小節をひとかたまりとして巨大な音楽をつくっていきます。


 

続きは音をずらすだけ

 では第3小節を書いてみましょう。またしても迷いますが、いちばん最初がレで始まっていますから、お隣のドかミに1つずらして同じような並びを続けてみませんか。

 レドソソ ソファミレ に続いて

 ドH(低いシをこう表すことにします)ファファ ファミレド

または

 ミレララ ラソファミです。

 どうせ思案するなら、この2つのどちらかを選ぶことを悩むだけでいいんです。音楽はどのようにつながっていっても、美しいとか、怖いとか、楽しいとか、何かしら心が動かされれば、それはそれで成功ではないかと思います。次をどうしよう、どっちがいいのかと思いめぐらせるのは、創造する人間が背負う苦悩ですし、そこに喜びがあるものです。迷うことは時として楽しいものです。
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